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医院名上福岡くろだ
内科クリニック
診療科目内科 糖尿病内科
脂質代謝内科
内分泌内科
院長黒田 直孝
住所〒356-0004
埼玉県ふじみ野市
上福岡1-7-5
電話番号049-293-7171

糖尿病

検査項目

高血糖の症状

 高血糖の症状としては

・喉が渇き、水分を多くとる

・疲れやすい

・尿の量と回数が多い

・体重の急激な減少 

などがありますが糖尿病は軽症や初期の段階では自覚症状がないため糖尿病合併症(神経障害・網膜症・腎症)が進んでしまうことがあり早期に診断し治療を開始する事が重要です。

 当院ではアークレイ社製の最新機種(The lab001)にてHbA1cを測定しております。病院で行うHPLC法と同程度の精度であり血糖測定と含め診断・治療をワンストップで行うことができます。

 ふじみ野市特定健診や企業検診にて糖尿病の疑いを指摘された場合は早期に受診する事をお勧めします。高血糖を指摘され症状がないことから放置し視力悪化(失明)や足の感染症があり病院を受診したところ糖尿病合併症がかなり進行していたという方を多く診療して参りました。

 糖尿病は進行すると神経障害、網膜症、腎不全、動脈硬化(脳卒中、心筋梗塞)などの合併症を引き起こします。早い段階からの治療が大切ですので早期に受診・治療し悪化を防いでいく事が大切です。

糖尿病の病型分類

1型糖尿病

主に自己免疫によって膵臓β細胞の破壊によりインスリンの欠乏が起こり発症します。検査では膵島関連自己抗体(抗GAD抗体)やインスリン分泌の低下(空腹時血中Cペプチド0.6ng/mL未満)などが認められます。治療は基本的にはインスリンを補うインスリン療法となります。

2型糖尿病

糖尿病患者様の多くが2型糖尿病です。インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性、また過食・運動不足などの生活習慣が加わり発症します。現在では多くの糖尿病薬が開発され患者様個々の状態に合わせて処方することにより改善することが多いです。食事・運動療法との組み合わせが効果的です。

妊娠糖尿病

妊娠中にはじめて確認された糖尿病に至っていない糖代謝異常です。診断には75gOGTTを行います。

1.空腹時血糖値92mg/dL以上

2.1時間値180mg/dL以上

3.2時間値153mg/dL以上

治療としては母児に安全なインスリン療法となります。

糖尿病の合併症

3大合併症

糖尿病神経障害・糖尿病性腎症・糖尿病網膜症

  • 糖尿病神経障害:足の感覚低下や潰瘍・壊死、自律神経障害(立ち眩み、ED)
  • 糖尿病性腎症:悪化してしまうと透析導入の原因となります
  • 糖尿病網膜症明:悪化してしまうと眼底出血を起こし失明の原因となります

動脈硬化

 糖尿病の悪化、高血圧症脂質異常症喫煙などがあると動脈硬化は進むと言われています。

 当院では現状の動脈硬化を血圧脈波検査装置 (VS-2000)にてCAVI及びABIを測定し、また動脈内膜の肥厚やプラークを頸動脈エコー(LOGIQ V5 Expert)で評価し「脳卒中」「心筋梗塞」「閉塞性動脈硬化症」を起こさないように治療方針を決めていきます。

治療

  • 食事療法

  食事療法は自分の理想エネルギー(カロリー)を知る事が大切です(下記)。そのカロリーの範囲で炭水化物・たんぱく質・脂質を適切なバランスで摂取していきます。また食物繊維(野菜・海藻・きのこ)を多く含む食材は血糖上昇を緩やかにします。高血圧症や糖尿病腎症などがある場合は適切な塩分制限が必要になります。

摂取エネルギー目安=標準体重×身体活動量

標準体重

➡身長(m)×身長(m)×22

身体活動量

➡25~30 軽労作(デスクワーク)

 30~35 普通の労作(立ち仕事)

 35~   重い労作(力仕事)

(例)身長165cm,デスクワークの方

1.65m×1.65m×22×27≒1600kcal/日

栄養(炭水化物・たんぱく質・脂質)の目安

水化物

総エネルギーの

50~60% 

たんぱく質

総エネルギーの

20%程度まで 

脂質

炭水化物

たんぱく質の残り

  • 運動療法

 運動療法は減量や筋肉増強効果だけでなく食後の血糖値を緩やかにしインスリン抵抗性(血糖値を下げるインスリンの効果が低くなる状態)を改善させる効果があります。糖尿病の方には食事療法と組みわせる事で血糖コントロールをさらに良くする事が期待できます。

 また運動の良い効果は2~3日で消失すると言われておりますので1週間に2~3回は行うのが望ましいです。運動の種類としては歩行(歩幅を拡げ少し汗ばむ程度)、ジョギング、水泳などの『有酸素運動』や腕立て伏せ腹筋運動などの『レジスタンス』運動があり、どちらも効果がありますが息こらえ(無酸素運動)は避けるようにしましょう。


 運動療法の注意点

重度の合併症のない方は運動療法可能ですが

下記の方は注意が必要です(状態により不可)

・運動によりケトーシスになる可能性が高い方

網膜症が重度または不安定な方

・糖尿病腎症が進行している方

・狭心症や心不全など循環器医師より指導を受けている方

・感染症などの発熱時

その他運動療法にて重度の低血糖の可能性が高い方も慎重に行う必要がありますので診察時にご相談ください。

  • 薬物療法  ~内服~

 現在の糖尿病治療は低血糖をおこさないこと。動脈硬化に対して予防効果があることが重要です。特にSGLT2阻害薬BG剤に関しては糖尿病専門治療では良く使用する薬です。SGLT2阻害薬では尿糖が多くなりますので尿路感染症に注意し内服後1週間は脱水傾向になりやすいので飲水をこころがける必要があります。BG剤は高齢者・腎機能低下している方は注意が必要です。従いまして患者様の体の状態に合わせて選択する必要があります。DPP4阻害薬は上記2剤と同様に低血糖や体重増加を来さない薬として使用しやすい薬と言えます。SU薬・グリニド系内服薬は昨今使用する機会が減って来ましたが主にインスリン分泌は低下しているがインスリン療法でなくても血糖コントロールが可能と思われる場合に低血糖に注意し少量使用します。チアゾリジン系はインスリンの効果を高め冠動脈の動脈硬化に有用ですが骨密度の低下(骨粗鬆症)、心不全の悪化など懸念されることもあり私個人としては現在ほぼ処方をしておりません。いづれにしましても患者様お一人ずつ抱えている状況が違いますので適切な内服薬を選択する事が重要と言えます。

  • 薬物療法  ~GLP-1受容体作動薬~

 内服薬でもお話ししましたが糖尿病薬に求められているものとして血糖降下作用・糖尿病腎症への効果などに加え動脈硬化抑制効果があるかどうかが注目されています。内服薬ではSGLT2阻害薬:エンパグリフロジン(EMPA-REG OUTCOME)やBG剤:メトホルミン(UKPDS 80)が知られています。GLP-1アナログ受容体作動薬に関してもリラグルチド(LEADER)において心血管イベント抑制が示唆されています。内服薬と違いこの薬は注射薬(皮下注射)であるため患者様が自分で注射(自己注射)する必要があります。内服と比べると心理的・技術的なハードルは上がりますがそれでもGLP-1アナログ受容体作動薬を選択する場合があります。栄養指導・食事療法はもちろん重要ですが理解・認識していても『食欲』コントロールが難しい場合です。食欲抑制効果(個人差あります)が期待できる場合もありますのでご相談下さい。(糖尿病診断されている方のみ処方可能です)